密度勾配遠心法 〔自然・科学・化学 〕

生化学では塩化セシウムなど式量の大きい塩の溶液中を超遠心機に施して、高分子化合物を分離する密度勾配遠心法(みつどこうばいえんしんほう)が利用される。

これは溶液を長時間、超遠心機に施すと沈降とブラウン運動が釣り合う沈降平衡が生じ、これが液面から底に向かって連続的変化する。

それゆえ、特定の密度の粒子や、タンパク質の分子量に応じて層を成して分離する現象が見られ、この原理を利用して高分子の分離や平均分子量を推測することができる。


また、血球細胞の分離の際にもショ糖溶液などを用いて行われる。

その際には細胞が損傷を受けないように超遠心機ではなく、通常の遠心機によって分離される。

遠心分離に使用される装置を遠心機と呼ぶ。

筐体とその内部の回転子とで形成される。

手回し式のギアで回転させるものから、高速電動モーターで回転させるものまでさまざまである。

遠心機の能力は発生する遠心力をGで計測した値で示され、数千Gまでかけられるものを遠心機、数万G以上をかれられるものを超遠心機と呼び区別している。
update:2010年03月11日